**副院長日記**

2017年10月26日

こんにちは、副院長の馬場美喜子です。

 

少し前の話になりますが、

今年7月に医師の日野原重明先生が亡くなられました。105歳でした。

亡くなる直前まで現役医師として活動されていた方でした。

 

日野原先生が90歳の時に出版された「生き方上手」という本で、

一般にもよく知られるようになりましたが、

日本で最初に「人間ドッグ」を行ったり、「生活習慣病」という言葉の

発案者でもある素晴らしい方です。

さらにさかのぼると、1970年ハイジャックされた よど号の乗客であり、

1995年地下鉄サリン事件の時の救急患者対応での活躍であったり、と

エピソードにことかかない方でした。

ご冥福をお祈りいたします。

 

さて、「プレジデント」という雑誌に載っていた面白い統計がありました。

ちょっと古いのですが、2012年11月12日号に載っていた興味深い統計です。

55歳~74歳の男女1060人に「リタイア(退職)する前にやっておけばよかったこと」について

アンケートを行ったところ、「健康」に関する第1位が「歯の定期健診を受ければ良かった」

だったそうです。

ちなみに第2位は「スポーツなどで体を鍛えればよかった」

第3位は「日ごろから良く歩けば良かった」

「定期的に体の健康診断を受ければ良かった」は第16位だったそうです。

また、上位にはいつも「旅行」や「おいしいものを食べること」が

入ってきているようです。

 

その中で、医師である日野原先生は、

「歯周病が糖尿病の原因になる」「歯の健康を保つことが長寿の秘訣である」と

おっしゃっています。

日野原先生自身も、100歳を越えても17本のご自分の歯が残っていたそうです。

 

日本人の平均寿命は世界でもトップ3に入るようですが、

健康寿命はまた別で、少し順位が下がるようです。

 

「リタイア(退職)したら歯医者に行こう!」と思っている方が

いらっしゃったら、

ぜひ「リタイア(退職)してゆっくりと楽しむために今のうちに歯医者に行っておこう!」

とちょっと思考を変えていただけるとうれしいですね。

 

 

副院長   馬場 美喜子