***副院長日記***

2017年08月12日

こんにちは、副院長の馬場美喜子です。

みなさん、暑い夏をどうお過ごしですか?

 

夏休みに入り、本屋さんに行くと「課題図書」がたくさんならんでいますね。

今回は「本」のお話を少しさせていただきます。

夏休みといえば、「読書感想文」というのはもうずいぶん長いこと

定番になっていますよね。

「読書感想文のおかげで読書をするようなった」というのは、

残念ながらあまり聞いたことがないようにおもいますが

みなさんはいかがでしょうか?

本は読んでいますか?

私は、個人的には「課題図書」というのは苦手でした。

年齢や学年だけでおすすめの本が分けられているというのが不思議でもあり、

やっぱり好きな本を読むのが一番!ではないかなと思っています。

 

本には様々なジャンルがあり、いろんなお話がありますね。

ここで、「歯科医師」が登場する本ってあったかしら?と

少し考えてみました。

 

ミステリーまた、それ以外の分野でも「医師」が作者であったり、

主人公であったり、探偵役であったりという本は

たくさんあるのですが、「歯科医師」が探偵であったり、作家であったりというのは、

残念ながら?あまりみかけません。  

おそらく、歯科医師は個人医院の開業医が多いことも理由のひとつかもしれません。

個人医院の歯科開業医の多くは、診療だけではなく、

経営、人事まで自分で行っていて忙しく、生命や人生に関わることが

少ないと思われている?ドラマティックな要素が少ない?などが

原因でしょうか。

ネットでみても、現役歯科医師作家 七尾与史さんの名前が出るくらいで

あとは短編がちらほらという程度です。

登場人物の職種として「歯科受付」や「歯科衛生士」というのは、

時々みかけるのですけどね。

 

私の読んだ本の中では、最近では「チーム・バチスタ」で

有名な現役医師(当時)海堂尊が歯科医師に関する短編を1つ書いていました(「リエナメルの証言」)

ただし、ここにでてくる歯科医師は「闇の歯科医」です。

記述にもやや誤りがあります。

やや古めのものでは、ミュージシャンのサエキけんぞう(歯科医師で大学に勤務していました)の

エッセイ「歯科医のロック」、さらにもっと古いところですと、

ミステリーの女王、アガサ・クリスティの「愛国殺人」はなんと1940年発表のものです。

この物語の中でトリックにからむ歯科医師はさっさと死んでしまうストーリーなのですが、

印象に残っているシーンは名探偵ポアロが歯の定期検診を受けに行くところです。

名探偵ポアロが待合室で待っている時、お口の中を見てもらっているときの緊張感などの描写は

80年たった今もあまり変わっていないのではないでしょうか。

 

興味がおありのある方は、ぜひ読んでみてくださいね。